3月6日、国立ハンセン氏病療養所多磨全生園中央集会所で行なった試写会に100名の来場者が参加し、「いのちの山河」を鑑賞しました。
終演後、深沢村長の後を継いだ高橋村長の姪の大井さんがあいさつに立ちました。「10代まで沢内村で育ちました。私の上の兄は病死、下の兄も日照不足でくる病のようになり障害がのこりました。あまりの貧しさに当時は沢内村の出身であることを隠していた者も多かったものです。峠を越える道路が出来た時、幼い私も大人達にまじって万歳、万歳と手を挙げたことを憶えています。当時を思い出し涙しました。」
この日同時刻に、全生園内ではハンセン氏病患者隔離政策の負の歴史を忘れないことと園の自然や建物を市民が守り続けることを誓った「いのちとこころの人権の森宣言」を刻んだ石碑の除幕式が行われていました。除幕式に参加した関係者が次々と試写会場の前を行き過ぎる中、白いひげをたくわえた紳士が「おっ、いのちの山河か…」とつぶやいて通り過ぎました。どこかでお見かけしたような?もしや?たぶん、宮崎駿監督でした。
2010年3月7日日曜日
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